朝鮮学校補助金支給せず 大阪府、生徒の礼賛訪朝で
産経新聞 2012年3月19日(月)15時44分配信
全国の朝鮮学校から選抜された児童・生徒が1〜2月に北朝鮮を訪れ、故金正日総書記らに永遠の忠誠を誓う歌劇を披露していた問題を受け、大阪府は19日、朝鮮学校に対して今年度は補助金を交付しないことを決めた。9月議会で交付を決定した1校への補助金(約800万円)を取り消し、交付申請のあった7校に補助金を交付する補正予算案の2月議会への提案も取りやめる。
府は、朝鮮学校への補助金の交付要件として、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との関係清算を求めている。
府によると、北朝鮮での歌劇披露に関する産経新聞の報道を受けて、府議会の委員会で質問があったことから、学校側に状況を確認。学校側は、北朝鮮を訪問する生徒の取りまとめを行っていたことを認めたが、児童・生徒らに配布した書類の提出を府が求めたところ、拒否されたため、府は「総連との関係が清算されたとの確証が得られない」と判断した。
松井一郎知事は、府内で朝鮮学校を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」が、学校の管理運営については総連の影響下にはなく、独自に管理運営していると自身のホームページ(HP)に掲載したことを受け、開会中の府議会へ、7校に補助金約7300万円を支給する補正予算案を追加提案する方針を示していた。